【ポケモンSV シーズン19シングル 最終90位 レート2078】相棒のイエッサンくんwith器用なライオン

 

東雲稲枝、TNウメキと申します。

 相棒のイエッサン♂を使いたいと思ってこねくり回して何とか2桁に乗せることができましたレポです。

目次

1.構築経緯

2.個体解説

3.選出パターンと戦い方

4.重いポケモン、構築

5.結果と感想

 

1.構築経緯

 序盤、今月は相棒であるイエッサン♂を使おうと決め、まず相性のいい伝説ポケモンを探すことにした。

 王道はワイドフォース採用の黒バドだが、どうしてもステロ+イエッサン+黒バドの直線的な戦い方になりがちで黒バドメタに引っかかると簡単に負けそうな気がしたので却下。

 次にサイコシードを食わせて強そうな禁伝を探した時に、竜舞+再生の両立と特性貫通で天然ポケモンにも(ちょっとだけ)強い日食ネクロズマに目をつけ採用した。(サイコシードゼクロムも20戦くらい使ってランクマの深淵まで堕ちた)

 

追記 レギュGにおいては白バドと組まれることが主流だったようだが、トリル役にミミッキュやブリムオンなどを差し置いてイエッサンを採用することの強みをあまり感じていなかったので自分の中では候補になかった。結果的には襷トリックルーム型が2桁後半に2名(ボーイとガールが1人ずつ)いたのでここは自分の考察不足だったと思う。

  次に日ネクのつきのひかり耐久と相性のいいどくびし役であり、イエッサンと組むことで型の誤認を誘えるオオニューラを採用。最初はかるわざ耐久下降のタスキだったが、スケショや水流連打意識でHBでんきだま投げつける型に。

 

  上の三体はすんなり決まり残りは補完である。

 

 上三体が連撃ウーラオス重すぎなので対策として3秒で思いつき、浮いてるポケモン枠にもなるゴツメカイリューを検討。同時に積みエース系の構築で重くなる耐久系連中(ラッシャ、アマガ、チオン、塩その他色々)が日ネクも例に漏れず重いので、同じく物理ATであるために同時に狩られてしまう神速地震型ではなく展開次第で上記を処理可能な渦アンコカイリューを採用。

 

 次に バトルデータベース上ではもっとも多いらしいミライドンに高い勝率を保つのはマストなので、前期ミライドンを使っていた経験を活かしてチョッキテツノカイナを採用。

 

 最後、日ネクが白バドやチオンジェン、アーマーガア等に不利だったり、コライドンの暴走やホウオウの50%ゲーも不毛であることを考慮し、これらの対策としてラウドボーンを採用していたのだが、水テラやどりぎ白バドを受けられるだけで突破できずジリ貧になったり、アーマーガアにも結局逃げらてチョッキミライにしょぼいダメージを与えるだけだったりで対策として不十分に感じた。

 そこで、役割対象に逃げられないことに関しては右に出るものがいないゴチルゼルで上記のポケモン達に役割を持てないか考えたところ、コライドン以外は全員スカーフを押し付けておけば裏で対処可能では?と思いスカーフトリックで採用。

構築が完成した。

  

2.個体解説

 最初に断っておきますが、記事を書きながら努力値振りが全体的に適当で具体的な調整先が特にない場合が多いことに気づきました、すみません…

イエッサン(♂) @ グランドコート
テラスタイプ: あく
性格: おくびょう
135-76-76(4)-157(252)-115-161(252)

調整意図…最速CSぶっぱ
ワイドフォース

シャドーボール

アンコール

いやしのねがい

 

役割…

サイコフィールドの起動

黒バドルナアーラのクッション、アンコールによる起点回避+ネクロの起点作成

オオニューラがサイコシードだと誤認させる

構築からトリルっぽい雰囲気を振りまく

 

 本構築のテーマ。レギュFで一時期中堅レベルのポケモンになったが、レギュGではどうしようも無いミライドンの登場とこれまたどうしようもないディンルーとゴリランダーの爆増につき馬鹿みたいな向かい風になる。しかし黒バドとルナアーラだけは明確な役割対象に出来るためギリギリ存在意義を保てた。黒バドとルナアーラにはほぼ出したが他は一切出せなかった。

 シャドボを読まれづらいのでイエッサンで普通に処理できちゃうこともまあまああった。

 今後環境が黒バドに大きく偏るならまだ活躍の余地はあるが現状はやはり動きづらいのでしばらくは休んでもらおうと思う。

 テラスタイプはバドがエスパー技で暴走し始めた時に止めるための悪。

 

選出率4位

ネクロズマ(日食) @ サイコシード
テラスタイプ: じめん
性格: ようき
195(180)-177-160(100)-119-129-138(228)
フォトンゲイザー / じしん / つきのひかり / りゅうのまい

調整意図

臆病228振り…竜舞で136族抜き

HA…昔の調整の名残なので具体的な意図は無し

 

役割…エース。

(少し長く書きます)

 サイコシードを食うことでテラス時にバドの臆病アストラルビットや不一致くさむすびを確定で2回耐えることができたりするのがサイコシードの良かったところ。

 また先制技無効に加えてフォトンゲイザーにフィールド補正をかけられたり、霊技の一貫を切ったりとイエッサンとそれなりに仲良くできてたと思う。

 

 いろいろ強み弱みがあるが、まず勘違いしてはいけないのは別に天然を貫通したとてヘイラッシャとラウドボーンは普通に嫌で、それよりもマルチスケイルと化けの皮を貫通することがめちゃくちゃ強かった。

 また強いのか弱いのかピンと来ない特性(前作やってた方は違うんかな?)だが、超強い特性って訳では無いが活きる場面は非常に多い。

 例えば、カイリュー地震を嫌がってテラスタルを切ると裏のポケモンに弱点を突かれるな、という場面でも地震のダメージを特性で抑えるので非テラス行動をしやすいとか、ビックリテラバーストをぶち込まれても致命傷で済んだりとかいろいろな場面で活きる。

 あと、環境に多かったどくタイプにはとにかく強い。構築単位でどくびしを拒否していたのでほぼ被害を受けなかった。

 逆に弱い点はすばやさが少し足りない所。竜舞しても黒バドより遅いため後投げからアンコールが間に合ってしまうのが辛い。

 他に目立った欠点は無いが、逆に突出して強い点もあまりないため明確にパワーが高い上位禁伝とはそこが違う。

 世間ではなんかトリル型が勢力を強めていたらしく、そのおかげでトリル読みの行動や選出をしてくれることもあった気がするのでトリル勢には感謝。

 自分はイエッサンを活かすことがテーマだったためサイコシードだったが、イエッサンがいない構築を使いたいならおなじみの弱点保険か、天然連中で止まりづらくなるラムのみ、使ってて欲しい場面が多かったクリアチャームなんかが良さそう。

 

選出率1位

オオニューラ @ でんきだま
テラスタイプ: あく
性格: わんぱく
184(228)-150-112(252)-60-100-144(28)
インファイト / シャドークロー / どくびし / なげつける

調整意図

S28…準速ランド抜き

HB…Bぶっぱ残りH(コライドンの無補正スケショ5発を耐える、特化ハチマキ水流連打ほぼ耐える)

 

役割…起点作成、毒撒き

 

 毒びし撒きでありながら構築の見た目から毒びし回収役を選出されづらいのが強い。

 かるわざ襷が流行した事で連続技以外で全力で殴ってくることがあまりないので大体仕事できる。再戦の相手には轢き殺されるので再戦っぽい黒バドのエスパー技を無効化する悪テラスを採用。

 かくとう技読みで黒バドやカミが出てきたり、フェイタル読みでザシアンが出てきたりした所に直撃する電気玉、最高。

 もちものを手放すことでかるわざが発動するので、裏からきた麻痺してないポケモンも上から殴れるのだが麻痺に気を取られて対戦相手に忘れられがちに感じた。

  想像以上に安定して仕事するので今後も構築に入ってくるかも。

選出率3位

カイリュー @ ゴツゴツメット
テラスタイプ: フェアリー
性格: ずぶとい
197(244)-138-149(164)-120-120-113(100)
ほのおのうず / アンコール / でんじは / はねやすめ

調整意図

S…無振りランド抜き抜き

H…奇数の最大、残りB

 

 役割…物理受け、特に連撃ウーラオス

また有象無象の受けポケの破壊

麻痺とアンコールによる起点作成

 

 連撃ウーラオスが重すぎるため採用。他にも日ネクが手を焼くアーマーガアやチオンジェンあたりの受けポケに強く出るために神速じしん型ではなく渦を採用したが、アマガはちょうはつととんぼがえりで逃げられるのでしょっぱい上に裏から来るミライドンに何もやることが無いのが微妙だった。あと渦の命中が体感6割くらいでしんどかった。

 残飯が余っていたがあまりにも遂行速度が遅いためゴツメにしていた。諸説ある。

 無難にフェアリーテラスにしていたがザシアンのじゃれつくを見てもテラスを切りづらかったのでこれも諸説ある。

 言わずと知れた型の匿名性と渦アンコのクソゲーでなかなかに活躍してくれた。

 なお俺が一番嫌いなカイリューの型もこれ。

選出率2位

テツノカイナ @ とつげきチョッキ
テラスタイプ: くさ
性格: いじっぱり
249(156)-201(180)-129(4)-63-103(116)-77(52)
ドレインパンチ / かみなりパンチ / れいとうパンチ / じしん

調整意図…いつかの流用個体でSが暁ガチグマを意識していること以外不明。

 

役割…ミライドン構築の攻略。

 

 データ上一番人気らしいミライドンに対する勝率を上げるために前期自分がミライドンを使っていた際に一番嫌だったポケモンを投入。最終日は妙にメガネフェアリーテラスのミライドンと当たって何度か吹っ飛ばされた。

 無視して構築を組んでいたら死ぬほどキツくなったカイオーガに抗うことが一応できて且つミライ構築に選出した際も裏目になりづらい草テラスを採用。

 フェアリーじゃないミライ構築は想定通り暴れ散らかしてくれたが逆にそれ以外には思ってたより選出しなかった

選出率5位

ゴチルゼル @ こだわりスカーフ
テラスタイプ: いわ
性格: ずぶとい
177(252)-67-137(76)-115-130-108(180)
サイコノイズ / トリック / ねむる / ちょうはつ

調整意図…スカーフ持って最速グライオン抜き

H252残りB

 

役割…白バド、ホウオウ、ルギアなどのダルい禁止伝説にスカーフを押し付ける

キョジオーン、チオンに対する最終兵器

受けループ破壊

選出画面で受けポケに対し強烈な圧力を与える(主にヘイラッシャ)

 

 元々ラウドボーンだったが、上記の役割対象を安定して見れなかったのでゴリ押しで解決できるゴチルゼルを投入。

スカーフを押し付けても受けきれないことが多いが、TODを積極的に狙うと言うよりスカーフを押し付けて無力化させたらあとは裏でなんとかするという役割なので受け切る必要はそんなにない。

 投入してからヘイラッシャを投げられることが本当に減ったので選出率以上の仕事をしたと思う。

 テラスタイプはホウオウのせいなるほのお&ブレバに対応する岩にしていたが、今思えばブレバで固定したら起点なので水とかが良かったかもしれない。

選出率6位

 

3.選出パターンと戦い方

最終日勝率は集計したわけではないので体感です。

 

vsコライドン 最終日勝率7割くらい

選出 オオニューラ+ネクロズマ+カイリューor誰か

 初手オオニューラを投げて電気玉投げ+毒撒きしてからネクロズマで戦っていくのが基本。オオニューラが陽気スケショ5発までなら耐える。ただ、コライドンが麻痺してもS+2状態で突破されると結局誰も抜けないので被弾してしまうガバが存在する。

 

vsミライドン 最終日勝率6割くらい

選出 テツノカイナ+ネクロズマ+カイリューor誰か

 カイナをミライに受け出しするより初手投げや死に出しから盤面を荒らし、地面テラスネクロズマで詰めるという戦い方が基本。

 

vs黒バドレックス 最終日勝率6割くらい

選出 オオニューラ+イエッサン♂+ネクロズマ

 オオニューラで毒撒いて、イエッサンでサイコフィールドを展開しながらアンコールといやしのねがいで起点にならないように動き、ネクロズマで竜舞して全抜きするという流れ。バドの型に大きく左右され安定感があまりない。

 

 vs白バドレックス 最終日勝率8割くらい

選出 ゴチルゼル+ネクロズマ+カイリューor誰か

 白バドは初手投げされがちなのでそこにゴチルゼルを合わせ、スカーフを押し付けることで大幅な弱体化を狙う。そのあとは取り巻き次第と言ったところ。

 

 vsテラパゴス 最終日勝率8割くらい

選出 オオニューラ+ネクロズマ+誰か

 前述の通りどくびしを悟られづらいのでどくびしぶん投げてテラパゴス対策。 

 

vsザシアン 最終日勝率5割くらい

選出 ネクロズマは確定だがそれ以外は相手による

 ネクロ以外特にザシアンに投げたいと思えるポケモンがいないため一般枠を見て選出を決める。オオニューラが特化きょじゅうざんも耐えて麻痺を入れられるので投げることが多かった。

 

vsカイオーガ 最終日勝率7割くらい

選出 ネクロズマ+カイリュー+テツノカイナorオオニューラ

 無理。オオニューラより遅いやつであることを祈って初手に投げたりしていた。最終日ヤケクソな戦い方で何故か勝ててたけど基本勝てないもんだと思ってください。

 

vsホウオウ 最終日勝率7割くらい(ほぼいなかった)

選出 ゴチルゼル+ネクロズマ+カイリュー

 ほぼ初手にホウオウなのでゴチルゼルでスカーフをプレゼントし、受けきれそうならテラスタル→PP枯らしてわるあがきさせて突破するのもアリ。

 

vsルナアーラ 最終日勝率4割くらい

選出 オオニューラ+イエッサン+ネクロズマ

 どくびし入れたら強そうだからオオニューラから入るのだが最終日は何故か半数以上がメガネだったので、イエッサン以外誰も受かんなくて負けがちだった。もっとメガネを読んでイエッサンに引くべきだったと思う。

 

その他

ルギア…ゴチルゼルを投げて全勝した。

オーロンゲ…ゴチルゼルを投げて壁を枯らす動きをしていた。

受けループ…これもゴチルゼルで対処していた。

 

4.重いポケモン、構築

・連撃ウーラオス

 ネクロを地面テラスにしているため襷もスカーフもケアしようとするとかなり窮屈だった。

カイオーガ

 みんなが弱いだの消えただの言うので無視して構築を組んだ結果、対面勝てそうなやつがテラスしたカイナしかいないという事件が起きた。当たらないことで対策とする。

・アーマーガア

 ネクロで突破が難しくカイリューゴチルゼルからも逃げられるのでしんどい。プレッシャーでフォトンゲイザーのPPが果てるのもしんどい。鉄壁やビルドのろい採用は詰む。エアームドは幾分かマシ。

メタモン

 ネクロズマをコピーされるのシンプルにしんどいのだが、あまり選出されなかったのは雰囲気トリル偽装が活きていたのかもしれない。シーズン中盤は対策としてドータクンや風船オーロンゲが構築に入ってたりもした。

・チオンジェン

 ほんとに無理。交代読みでみがわりから入られるとゴチルゼルでも無理。

・キョジオーン

 ゴーストテラスだとゴチルも対策される。ただネクロズマで絶対勝てないわけではないので、出来れば選出して欲しくないな〜くらいの気持ちで戦ってた。

 

5.結果と感想

TNみかげ 最終レート2078 90位

TNウメキはどっかに飛んでいきました。

 

・感想

 最終日まで調子が良かったのですが、最終日の21時くらいに2ROMとも4桁まで墜落してああもうダメなんだなと思っていたのでここまで上げられてホッとしています。

 また、自分はメタを張られるメジャーなポケモンからずらす戦い方が合ってるのかなと感じたシーズンでもありました。人と毛色の違う構築使う方が楽しいしね。

 構築のテーマであるイエッサンですが、個体解説の項に書いた通りの逆風で、イエッサンがいたから勝てたという感じはあまり無かったので次に相棒ポケチャレンジをする時はもっと勝率に貢献出来るような活かし方を考えたいです。

 

 一番上の画像にレンタルコードあります。1ヶ月は残しとくと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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